2015年8月9日日曜日

『図書館を演出する―今、求められるアイデアと実践』


こちらの本では、図書館を演出する方法が、基礎理論編、実践編、技術編の3部構成で説明されています。

基礎理論編では、舞台美術家の方ならではの、空間づくりのコツが紹介されています。
いかに気持ちよく人が本と出会えるようにいざなうか。
また時には本を目的としなくてもきてもらえるような、心地よい空間をいかにつくれるか。
といった内容が書かれています。

たとえば、図書館の入り口には、はじめてきた人がこれから何をするか考えられるような、案内図や広場があるか?
本をさがしまわったあと一息つける場所があるか?
色数や情報が多すぎないか? などなど。

基本的に図書館では、ポスターの貼りすぎ、色のつかいすぎなど、視覚的に情報が多すぎる状態になってしまっているんだろうなぁと思いました。

実践編では、大阪芸術大学で行われた学生協働の試みが紹介されています。
2008年に『展 FINAL in 図書館』と題して行われた、図書館の資料も使い、図書館内全体を会場とした展示の試みです。

他にもさまざまな、既成概念をうちやぶるようなコラボレーションが紹介されていて、可能性の多さに驚かされました。
健康診断の受付を行いその待ち時間中にガイダンスを行ったり、また広報を学ぶ学生に、図書館ガイダンスの様子を自主制作の新聞記事にしてもらうなど、多様な試みです。
それらは日々、図書館から外に出て活動をされている努力のたまものとのことで、「コラボは1日にしてならず」の言葉が印象的でした。

技術編では、図書館を演出するために新たな企画をおしすすめる際、実際にどのように計画をすすめるのか、綿密なプランのたてかた・すすめかたが紹介されています。

こういったことを学ぶ機会は実は少なく、見よう見まねで行っていることが多いので、大変ためになりました。

図書館を場所として好きになってもらうために、とても参考になる本なのでぜひおすすめしたいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

声の力

もうすぐ3歳の姪っ子に会い、(せがまれて)やはり絵本を読みました。 絵本を読んでいると、姪っ子も、 ごにょごにょと 一緒に読んで くれてとっても心が温まりました。 たまたまその前日、朗読教室を舞台にしたドラマを見たのですが、 それを見てもやっぱり、声の力ってあるな...