2016年4月3日日曜日

『えほんのせかい こどものせかい』松岡亨子著


えほんのせかい こどものせかい



この本では、とても丁寧に、子どもと絵本の仲介役となる大人が心がけるとよいことが紹介されています。


  • 大人が読んであげることで、大人の文学の楽しみ方までも子供が受け取ることになるので、1人で読ませるのではなく読んであげるとよい
  • 絵本は子どもに何か教訓を教えるためのものでなく素朴に感動できる心を育てるもの
  • 大人は子どもに物語の世界に入ることを助ける読み方をすればよく、過度な演技は必要ない


これらのことは他の本でもいろいろな方がいわれています。

また、この本で最も印象的だったことは、子どもにとってわかりやすい表現が具体的に示されていたことです。

まだ経験も知識も少ない子どもにとっては、想像力で補う部分が少ない簡潔な表現や正確な絵が必要とのこと。

昔話では、すべての内容が具体的な物事や行動として描かれ抽象的な表現はされないそうです。

会話文や、気持ちを直接的に表す主観的な表現など、いっけん文章をやわらかくした感じの表現は、かえってわかりにくいとのこと。

誰が何をしたか、どんな様子だったかという、行動や外観の描写が子どもにはわかりやすいとのことでした。

私も娘にある絵本を2年くらい読み続けてから、ある日内容を理解していないことがわかって愕然としたことがありました。
それでも楽しそうにしていたので、マイナスではなかったにしろ、子どもが理解できてこそ子どもの世界を広げられると思うと、「子どもにとってのわかりやすさ」は意識しておきたいです。

後半は、大勢向けの読み聞かせのコツ、読み聞かせのおすすめ絵本の解説があり、内容のつまった1冊でした。

声の力

もうすぐ3歳の姪っ子に会い、(せがまれて)やはり絵本を読みました。 絵本を読んでいると、姪っ子も、 ごにょごにょと 一緒に読んで くれてとっても心が温まりました。 たまたまその前日、朗読教室を舞台にしたドラマを見たのですが、 それを見てもやっぱり、声の力ってあるな...