2018年11月18日日曜日

再読『えほんのせかい こどものせかい』松岡享子著

以前にも読んだこの本、文庫になっていたので、買ってもう一度読んでみました。

(版元ドットコムより転載)

 文春文庫
 松岡 享子(著/文)
 ISBN 978-4-16-790946-8   C0195 文庫判 240頁
 定価 680円+税
 発行 文藝春秋
 書店発売日 2017年10月6日



絵本の持つ可能性、読み方、選び方などについて具体的に書かれた本ですが、「よい絵本」について書かれたくだりでは、絵本のはたす役割について明らかにし、その役割をはたすための「よい絵本」という流れで説明されていたので腑に落ちました。

(以前に、「よい絵本」についてまとめてみましたが、絵本に期待する役割が違えば、その文脈での「よい絵本」はきっと変わってくるんだろうなと思います)

本書によると、絵本は子供にとって、次のような役割を果たすので
  1. 文字でものを考える前の段階として、絵でものを考える段階の手助けをする
  2. 子どもの知識や経験の乏しさを補って、想像力に後ろ盾を与える
  3. 美しいものを見ることができ、しっかりしたものの見方のできる目を育てる

次のような条件があるとよいそうです。
  1. 子どもがお話のすじや作中人物の気持を理解でき、作品全体のムードを感じられるものであること
  2. 知識を補うに足る、正確な絵であること
  3. 子どもに美的満足を感じさせてくれること

具体的な方法としては、次のような順番をとって絵本をみられているそうです。
  1. 子どもの心に近づいて、全体を読む(絵だけを見るといい)
  2. 評価の定まっている古典的な作品と比較して、共通の要素があるかを確認
  3. 前述の3点の条件に照らしてみる

とはいえ、こうやって選んだ本について
「それらの本すべてを、すべての子どもが愛読しなければならないと考えるのはまちがいです。本にも個性があり、子どもにも個性があります。一定のふるいにかけられたよい本の中から、ひとりひとりの子どもが、その子にとってよい本を選ぶことがたいせつなのではないでしょうか。」
とも書かれていました。
子どもに読書や特定の読む本を強制するというより、可能性をはばんでしまわないように、大人は試行錯誤しながら環境を整えていくのがいいんだろうな、と思いました。

2018年9月23日日曜日

絵本を娘と7年読んで

子どもと一緒に絵本を7年読んできました。
それでどうだったか書いておこうと思います。


■何をしたか
  • 毎晩一緒に絵本を読む
  • 気に入った絵本は買う
  • 本屋、図書館に行く
  • 感想を聞かない
  • 読書そのものや読む本を強制しない

絵本についてのいろんな本を読んだり勉強して知った↑のことを実践しました。

■どうなったか

私の実践との因果関係は正直わかりませんが、
今の娘(小2)は、とにかく本好きになりました。

本屋に行ったら最近は占いや怖い話の本ばかり読んでますが、
家にある「モモ」のような字の多い本も読んでいます。

普段の会話の中でも、本の内容が登場することもあって、
読んで忘れていってるわけでもなく結構本人に残っているようです。

本好きだけでなく、話好き、人好きでもあるようで親としてはよかったです。

■自分にとってどうだったか

娘が小さいころ、絵本を読むと機嫌がよくなることもよくあり助けられました。

それから、子供と読書について考える中で自分の読書も反省しました。
自分はこれまであんまり考えることなくどんどん読んで、
自分に残るものが少なかったなぁと思い
その後は同じ本を何度も読んだり、本を読んで考えることも増えました。

今では、絵本は娘と私の一緒に楽しめる趣味になって、うれしいです。
先日も娘と、レオ・レオーニ展にいってきました!


これからも、娘と絵本を楽しめたらなぁと思います。

2018年9月9日日曜日

中高大生のための絵本展に行ってきました

9月1日、絵本100冊の集まる絵本展に娘と行ってきました。

中・高・大生のための絵本展

私も娘も中・高・大生ではないですが…
平和や非核に関する絵本100冊が集められていて、2人でもくもくと、1時間半くらい絵本をよみました。
途中、読み聞かせもしてくださいました。

100冊の中には、知らなかった絵本、読んだことがなかった絵本がたくさんありました。
(絵)本と出会う場所・機会が多くあるのはありがたいです。


読んだ本で気になった本、興味深かった本など↓





絵本という形だからこそ、表現できること、読者に伝わることがあるように思いました。