2012年6月19日火曜日
読み聞かせで気を付けること
絵本についてのまとめ、第五弾です。
今回は、家庭で読み聞かせをするときの方法・注意することなどについて紹介します。
まず前提となることは、
おはなし会での読み聞かせと、家庭での読み聞かせは違う
ということです。
おはなし会は、新しい絵本との出会いのきっかけとなったり、
子どもを連れてでかけることでリフレッシュになったりと
いいことがたくさんありますが、おはなし会に連れて行っているから
家で読まなくていいかというとそんなことはありません。
1対1で、大好きなお母さん(もしくはお父さん、ほかの家族、身近な人・・etc)が
時間を割いて読んでくれる、というところに
子どもは愛情を感じ、読み聞かせが心の糧となっていきます。
ここでは、家庭での読み聞かせの方法をご紹介します。
☆感情移入しすぎない
子どもに伝えたいのはあくまで絵本そのものであり、
読み手はその絵本を子どもに伝える仲介者です。
仲介者が大げさに声色を変えたりして読むことは
読み手の解釈を子どもに押し付けることにもなりますし
子どもは読み手の演技が気になって絵本の内容にはいっていけません。
ゆっくり・はっきりと、内容が伝わるように読みましょう。
☆最初から最後まで正確に読む
表紙から見返し、標題紙、裏表紙まで、すべてが絵本の世界を表しています。
すべてをゆっくりと開いて見せてあげましょう。
また、会話やちょっとした言葉をさしはさむのはいいのですが
絵本の言葉は勝手に変えたりせず忠実に読みましょう。
子どもが大きくなってきたら、表紙の作者・画家などの名前を読み上げましょう。
☆質問をしない
読んだあとなどに、質問をしたり感想を聞いたりすると
子どもにとってはプレッシャーになってしまいます。
もし子どもが、作者の意図とは違う読みをしていたとしても
それを訂正したりせず、子どもの自由な解釈にまかせましょう。
むしろ、子どもの発想に驚かされることなどがあって、面白いです。
子どもが感想をいってきたり、会話を求めてきたときはそれに応じましょう。
☆できるだけくっついて
子どもが絵本を読みたいときは、絵本を読みたいのに加えて
お母さんとのスキンシップを求めていることも多いようです。
ひざの上だとお母さんの心音が伝わり、子どもは安心するそうです。
☆子どもの読みたいときに読む
子どもが読んでほしいといってきたときは、
忙しくても家事の手をとめて読んであげられるのが理想ですが
そうもできない場合は、家事の前や寝る前など、
時間を決めておくのもひとつの手です。
「あとで」ではなく、まず最初に読んであげることで
子どもの欲求がみたされるようです。
逆に、子どもが興味を示さないときに無理に読むことは
やめましょう。
さらに、繰り返し読んで!と言われるときは
繰り返しを拒まないで読んであげることが
想像以上にいろいろなよい効果をもたらすようです。
これに関しては次回まとめてみたいと思います。
そして何より一番大切なことは
お母さんも一緒に楽しむ ということです。
そのためにも、子どもへの教育効果などを期待するのではなく
一緒に楽しむ気持ちで、絵本を読めるといいですね★
そのためにも絵本選びがけっこう大事です。
自分のお気に入り、子どもに伝えたい1冊を
見つけていきましょう☆
★このページの内容を書くのに参考にした本の一覧は、下記のページにまとめて紹介しています。
http://flowerkayoko.blogspot.jp/2012/04/blog-post_24.html
また、NPO法人「絵本で子育て」センターの「絵本講師養成講座」のテキストも参考にしました。
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