カルチャーショック ハーバードvs東大─アメリカ奨学生のみた大学教育─
職場の図書館をぶらぶらして見つけた本なのですが、タイトルにある両大学でのそれぞれの経験が対照的に書かれていてなかなか興味深かったです。
読む前から予想はされるものの、ハーバードでの個々の力を多方面にのばす教育と、東大(をはじめとする日本の大学)での学生の可能性をさまざまなルールや枠組みでおさえつけてしまう教育という図式が全体的に描かれていました。
ハーバード大では、授業時間内にディスカッション等で学生の参加が多いことはもちろん、ボランティア等の課外活動をかなり重視している(しかも入学選抜時点から)というのが印象的でした。学生に海外旅行をして旅行ガイドを作成してもらう経験を提供し、旅行ガイドを販売するというプロジェクトもとてもよいと思いました。
日本では自由に意見をかわせる環境がないまま教員が学生に一方的に知識を教える授業をしているとの指摘は珍しくありませんが、そのことがすなわち、知識はもっていてもなにも生産しない学生を育ててしまうという指摘は納得でした。
自分自身がまさにそうでしたが、いくら知識を身に着けても「知識の使い方・生かし方」が身についていなくては社会に出てから知識はなかなか役にも立ちません・・。
知識を使って何か生み出すというやり方は、大学時代の、ボランティアやインターン、サークル活動での経験により徐々に身につくことだと思います。また学習でも、ただ知識を断片的につめこむのでなく、第三者に発表する、論文やレポートとしてまとめる、仲間とともに何か目標をたてて取り組む等により「何か生み出す」という力がのびると思います。
大学職員としては、学生さんにいかに多様な経験をしてもらえる環境作りをするかが今後の課題だなと感じました。
2014年5月26日月曜日
2014年3月7日金曜日
【読書の記録】なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?
なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?
日本の大学生が勉強しない(といわれる)理由を、大学生・大学(教員)・企業(採用側)という3者の相関関係を整理することで解説しています。
著者の分析は以下のとおりです。
現況では大学生が勉強をすることで3者とも得をしない構造になっている。
学生は勉強をしなくても卒業できるし就職には影響しない。教員は熱心に指導してもむしろ学生に嫌がられる。企業は、大学時代の成績が参考にならないので評価の指標としない。(=「負のスパイラル」)
このスパイラルに問題を感じる人がいないわけではなくても、3者はその状況をそれほど嫌がっていないため、この構造をかえるには時間がかかる。
それでもそれを変えていくには、3者の行動を一度にかえる必要がある。すなわち、大学生は熱心に勉強をする。教員はそれを促すような授業を行い、きちんと評価をする。企業はその成績を就職時の判断材料とする。
このことで大学生は自分の可能性を広げることができるし、大学は能力の高い学生を排出することができるし、企業はより正確に能力を判断し、採用にかかるコストも下げることができる。
日本の大学生が勉強しない(といわれる)理由を、大学生・大学(教員)・企業(採用側)という3者の相関関係を整理することで解説しています。
著者の分析は以下のとおりです。
現況では大学生が勉強をすることで3者とも得をしない構造になっている。
学生は勉強をしなくても卒業できるし就職には影響しない。教員は熱心に指導してもむしろ学生に嫌がられる。企業は、大学時代の成績が参考にならないので評価の指標としない。(=「負のスパイラル」)
このスパイラルに問題を感じる人がいないわけではなくても、3者はその状況をそれほど嫌がっていないため、この構造をかえるには時間がかかる。
それでもそれを変えていくには、3者の行動を一度にかえる必要がある。すなわち、大学生は熱心に勉強をする。教員はそれを促すような授業を行い、きちんと評価をする。企業はその成績を就職時の判断材料とする。
このことで大学生は自分の可能性を広げることができるし、大学は能力の高い学生を排出することができるし、企業はより正確に能力を判断し、採用にかかるコストも下げることができる。
2014年2月22日土曜日
読み聞かせの反応(3歳3ヶ月)
娘の読み聞かせの反応などについて記録しておきます。
★字の存在を意識し始めた
タイトルなどを読むとき、一文字ずつ音と字を対応させて確認しながら読むようせがむことが増えました。
文字を教えようとしたことはないのですが、自然と気になるようになってきたのでしょうか。
母親としてうれしい反面、なんだかつまらないなぁという気持ちも・・。
絵本の絵を読む時期を楽しんでほしいなぁと思います。
★わからない言葉をたずねるように
わからない表現や言葉があると「○○って何?」と質問するようになりました。
「わからない」という自覚ができるほど他の言葉はわかっているのだなと思うと
うっすら感動しました。
★読んでくれる
私や夫に見せるようにして絵本を持って、読んでくれるときがあります。
ほとんど暗記して読んでくれるときと、創作でお話をつけて読んでくれるときがあります。
★本屋が大好きに
どこか外出すると必ず本屋に行くのですが、自ら「本屋さんにいく~」というようになりました。
小1時間くらい読むことが多いです。
大人の私は新しい絵本を読もうとするのですが、娘の希望ですでに知っている本を読むこともけっこうあります。
★赤ちゃん絵本もまだまだ大好き
かがくいひろしさんの「だるまさん」シリーズ、三浦太郎さんの「なーらんだ」のような赤ちゃん絵本もまだまだ好きです。
赤ちゃんのうちからよみはじめると、長く楽しめるだろうなと思います。
★覚えた言葉はすぐ使う
先日、お風呂に入っているときに娘が「あおじろい光だね~」といったので驚いたのですが
よく考えるとそのころよく読んでいた「ぐりとぐらのかいすいよく」に登場した言葉でした。
また、昨日、字を読んでとせがむ娘に「これは漢字だよ」といって話していると
「かんじドリル?」といったのでこれまた驚いたところ、「ことばがくちからでちゃったら」という絵本に登場したと
自分で教えてくれました。
ちなみにこの絵本「ことばがくちからでちゃったら」はタリーズコーヒーで購入したのですが、
タリーズピクチャーアワードという賞の受賞作品だそうです。
新しい発想で、面白くておすすめの絵本です。
2013年12月21日土曜日
絵本サークル第2回
今日は第2回目の、絵本サークルの集まり@自宅マンションでした。
大人3人+子供4人で、持ち寄った絵本を読みあいました。
前回私の自宅で開催したのですが、今回はマンションキッズルームを貸し切って開催。
そのほうがお互い気楽だし、おもちゃも豊富にあるのでとりあえず次回からもこの方法でいくことにしました。
集まった絵本↓
前回同様、持ち寄った絵本を適当な順番で読みあいました。
子どもは他のおもちゃで途中遊んだりもしていましたが、それでも3-4冊は集中して聞いていたかな~。
私自身は、他の大人の人に読んでもらうというのが新鮮だし、やはり自分がこれまで読んだことがなかった絵本にも出会えて、よかったです。
特に韓国の絵本の翻訳もの『からだのなかにはなにがある?』は
「その表現は日本ではなかなかないなぁ」という絵が描かれていたりして面白かったです。
発想も面白いし、自分の身体にあらためて興味をもてる内容になっているし、途中で大人が子供と触れ合いながら読めるような要素もあり、いいなと思いました。
また、季節にちなんだ『ぐりとぐらのおきゃくさま』も面白かったです。
ぐりとぐらは定番ですが、この絵のほのぼの感は他にないというか、妙な安心感があります。
ストーリーはいたって変わったところはないのだけど、なんか幸せな感じが広がります。
そういえば、ぐりとぐらの人気についての考察としては、『絵本が目をさますとき』(長谷川摂子)に面白いことが書かれていました。
絵本が目をさますとき
ぐりとぐらという、入れ替え可能で没個性(?)な二人というのが、3歳くらいに初めて母親からはなれて初めてつくる友人との関係性を象徴しているというような内容だったと思います。
話がそれましたが、今日の集まりでは、
母親が持参した絵本を読んでいると、少し読み間違えたら子どもから訂正がはいったり、母親が言及しなかったところを子どもが指摘したり、普段から読んでいる姿が垣間見えてなんかいいなと思いました。
わが子は、私がみんなに絵本を読むというのにどうも少し抵抗があるみたいでしたが、それも回数をこなすうちに少しずつましになってきたか・・
近所のお母さん方なので、地元ネタで話がもりあがったりもして楽しいひと時でした。
大人3人+子供4人で、持ち寄った絵本を読みあいました。
前回私の自宅で開催したのですが、今回はマンションキッズルームを貸し切って開催。
そのほうがお互い気楽だし、おもちゃも豊富にあるのでとりあえず次回からもこの方法でいくことにしました。
集まった絵本↓
前回同様、持ち寄った絵本を適当な順番で読みあいました。
子どもは他のおもちゃで途中遊んだりもしていましたが、それでも3-4冊は集中して聞いていたかな~。
私自身は、他の大人の人に読んでもらうというのが新鮮だし、やはり自分がこれまで読んだことがなかった絵本にも出会えて、よかったです。
特に韓国の絵本の翻訳もの『からだのなかにはなにがある?』は
「その表現は日本ではなかなかないなぁ」という絵が描かれていたりして面白かったです。
発想も面白いし、自分の身体にあらためて興味をもてる内容になっているし、途中で大人が子供と触れ合いながら読めるような要素もあり、いいなと思いました。
また、季節にちなんだ『ぐりとぐらのおきゃくさま』も面白かったです。
ぐりとぐらは定番ですが、この絵のほのぼの感は他にないというか、妙な安心感があります。
ストーリーはいたって変わったところはないのだけど、なんか幸せな感じが広がります。
そういえば、ぐりとぐらの人気についての考察としては、『絵本が目をさますとき』(長谷川摂子)に面白いことが書かれていました。
絵本が目をさますとき
ぐりとぐらという、入れ替え可能で没個性(?)な二人というのが、3歳くらいに初めて母親からはなれて初めてつくる友人との関係性を象徴しているというような内容だったと思います。
話がそれましたが、今日の集まりでは、
母親が持参した絵本を読んでいると、少し読み間違えたら子どもから訂正がはいったり、母親が言及しなかったところを子どもが指摘したり、普段から読んでいる姿が垣間見えてなんかいいなと思いました。
わが子は、私がみんなに絵本を読むというのにどうも少し抵抗があるみたいでしたが、それも回数をこなすうちに少しずつましになってきたか・・
近所のお母さん方なので、地元ネタで話がもりあがったりもして楽しいひと時でした。
2013年11月19日火曜日
絵本な週末
今週末は特に絵本色の強い(?)週末となりました。
いろいろ思うことを記しておきます。
土曜は3歳の娘と二人だったため、娘の好きな近所の図書館へ行きました。
1時間くらいは余裕で次々とリクエストを出してくる娘。
途中、月1回で開催されているおはなし会もあったので参加。
そういえばおはなし会は赤ちゃんのときに何度かいってみたけれど
そのときは娘がぐずったりしてあまり落ち着いて聞けなかったことを思い出す。
読んでいただいた絵本は、次のとおり。
トラのじゅうたんになりたかったトラ (大型絵本)
だいくとおにろく(こどものとも絵本)
オレンジいろのめうし
どれも結構長めのお話で、3冊で30分。
無意識に字を追っている自分に気づき、子どもの気持ちになって絵だけを見るように心がけると
案外、1回読んだだけではどれもしっかりとは理解できないことがわかった。
親子での読み聞かせでは必要以上に声色を変えない方がいいとも聞くけれど
おはなし会は1回きりのチャンスなので、声色を変えたりしないとそもそも理解が難しいなと思った。
それから日曜には、マンションのイベントで、クリスマス絵本の読み聞かせをした。
図書館で借りた以下の絵本を読んだ。
まどから★おくりもの (ビッグブック―五味太郎・しかけ絵本)
この絵本は、窓から次のページがのぞけるというしかけを利用して
サンタさんがプレゼントをを贈る様子を描いた絵本。
呼びかけをして答えてもらったりと、大勢の子どもたちと読むにもちょうどよかった。
やはり大型絵本にして、正解だった。
とはいえ子供たちが押し寄せてきて後ろの子から「見えない」の声が挙がったり
そもそも絵本選びの時間が十分にとれなかったりと、段取りが悪かった部分もいろいろ。
次回、もっと時間をかけて計画しておはなし会を開きたいなぁと感じました。
いろいろ思うことを記しておきます。
土曜は3歳の娘と二人だったため、娘の好きな近所の図書館へ行きました。
1時間くらいは余裕で次々とリクエストを出してくる娘。
途中、月1回で開催されているおはなし会もあったので参加。
そういえばおはなし会は赤ちゃんのときに何度かいってみたけれど
そのときは娘がぐずったりしてあまり落ち着いて聞けなかったことを思い出す。
読んでいただいた絵本は、次のとおり。
トラのじゅうたんになりたかったトラ (大型絵本)
だいくとおにろく(こどものとも絵本)
オレンジいろのめうし
どれも結構長めのお話で、3冊で30分。
無意識に字を追っている自分に気づき、子どもの気持ちになって絵だけを見るように心がけると
案外、1回読んだだけではどれもしっかりとは理解できないことがわかった。
親子での読み聞かせでは必要以上に声色を変えない方がいいとも聞くけれど
おはなし会は1回きりのチャンスなので、声色を変えたりしないとそもそも理解が難しいなと思った。
それから日曜には、マンションのイベントで、クリスマス絵本の読み聞かせをした。
図書館で借りた以下の絵本を読んだ。
まどから★おくりもの (ビッグブック―五味太郎・しかけ絵本)
この絵本は、窓から次のページがのぞけるというしかけを利用して
サンタさんがプレゼントをを贈る様子を描いた絵本。
呼びかけをして答えてもらったりと、大勢の子どもたちと読むにもちょうどよかった。
やはり大型絵本にして、正解だった。
とはいえ子供たちが押し寄せてきて後ろの子から「見えない」の声が挙がったり
そもそも絵本選びの時間が十分にとれなかったりと、段取りが悪かった部分もいろいろ。
次回、もっと時間をかけて計画しておはなし会を開きたいなぁと感じました。
2013年11月2日土曜日
【感想】"University libraries: 10 global portraits”
カレントアウェアネスで紹介されていた以下の記事を読んでみました。
University libraries: 10 global portraits
http://www.theguardian.com/higher-education-network/blog/2013/aug/07/university-libraries-10-global-portraits
英Guardianが世界の10大学図書館のインタビュー記事を掲載、日本からは多摩美術大学図書館」
http://current.ndl.go.jp/node/24118
世界各地の10の大学図書館がその現状や今後の展望についてインタビューに答えており、日本からは多摩美術大学が回答しています。
各地の環境とか大学の規模・特性などによってプライオリティは異なる反面、万国共通のトレンドみたいなものもあり、普段着目できていなかった地域の大学図書館も含めて概況を知ることができおもしろかったです。
意外だったのは、テクノロジーの変化等についての言及も多い中、いくつかの館でスペースとしての図書館の重要性が、それもアンケート等で得られた利用者からの要望として語られていたことです。
ラーニングコモンズの流行などはその顕著なところかもしれませんが、もっと単純に居心地の良い空間とか、学習できる設備が整っているというような要望が強いようです。
またやはりオープンアクセスや、電子リソースへのシフトについての記述も多くみられました。ナイジェリアのAmerican University of Nigeria Library で、発展途上国ではオープンアクセスの情報源が教育上重要だと語られていたのが印象的でした。
また今後の図書館(員)の役割としては、以下のような記述が参考になりました。
どれもハードルが高いですが、こういうことができる能力が「図書館員の専門性」として求められてくるのですね。。
勉強になりました。
University libraries: 10 global portraits
http://www.theguardian.com/higher-education-network/blog/2013/aug/07/university-libraries-10-global-portraits
英Guardianが世界の10大学図書館のインタビュー記事を掲載、日本からは多摩美術大学図書館」
http://current.ndl.go.jp/node/24118
世界各地の10の大学図書館がその現状や今後の展望についてインタビューに答えており、日本からは多摩美術大学が回答しています。
各地の環境とか大学の規模・特性などによってプライオリティは異なる反面、万国共通のトレンドみたいなものもあり、普段着目できていなかった地域の大学図書館も含めて概況を知ることができおもしろかったです。
意外だったのは、テクノロジーの変化等についての言及も多い中、いくつかの館でスペースとしての図書館の重要性が、それもアンケート等で得られた利用者からの要望として語られていたことです。
ラーニングコモンズの流行などはその顕著なところかもしれませんが、もっと単純に居心地の良い空間とか、学習できる設備が整っているというような要望が強いようです。
またやはりオープンアクセスや、電子リソースへのシフトについての記述も多くみられました。ナイジェリアのAmerican University of Nigeria Library で、発展途上国ではオープンアクセスの情報源が教育上重要だと語られていたのが印象的でした。
また今後の図書館(員)の役割としては、以下のような記述が参考になりました。
- 学習支援・研究支援、地域貢献のほか、優秀な学生や研究者を呼び込めるような図書館となること
- オープンアクセスや著作権等の問題に対処するため、法的・技術的知識や、プロジェクトマネジメントのスキルを身に着けること
- 従来の図書館の知識(文献調査法等)を新しい世代の研究者に伝えること
- 文献を探し出すことよりも選ぶことのスキルを伝えていくこと
- 自らも研究を行うことで、利用者のニーズを把握し、学内でも信用を得られる存在となること
どれもハードルが高いですが、こういうことができる能力が「図書館員の専門性」として求められてくるのですね。。
勉強になりました。
2013年10月13日日曜日
絵本を探すツール
インターネット上で絵本について情報を集めようとしていると、絵本を調べるツールがいろいろと見つかったので以下のとおりまとめてみました。
私自身の絵本探しは本屋さんや図書館にいって現物をみるのが多いですが、こういうツールにはなんらかのタグ(分類)やコメントがついていて参考になるなと思います。
<絵本ガイド・リスト>
・リーフレット「親と子が楽しむはじめての絵本」 (平成22年2月改訂版)のPDFファイルが見られます。
「赤ちゃん向け絵本ガイド」が見られます。
図書館の人たちが選んだ赤ちゃんからの読み聞かせ絵本リストが見られます。
<絵本検索サイト>
テーマ別に絵本が紹介されています。
投稿者からの情報をもとに、条件を指定して本を検索することができます。
レビューを見たり(書いたり)、絵本のためしよみをしたりと様々な機能があります。
条件から絵本を検索したり、ランキングやレビューを見たりすることができます。
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