昨昨年度、NPO法人「絵本で子育て」センター主催の「絵本講師・養成講座」に参加しました。
その1年で学んだことを少しずつまとめていきたいと思います。
まずは、「なぜ絵本の読み聞かせをするの?」という、一見当たり前の事柄についてまとめてみます。
絵本の読み聞かせといえば、ボランティアの活動をされている方も多いし、子供は喜ぶし、なんとなく当たり前のようによいことだと思ってしまいますが、そのよさをあえて言葉でまとめてみたいと思います。
<絵本のよさ>
★新しいもの・ことに出会う機会を持てる。
★知っているもの・ことを絵本の中に発見することで喜びを感じるとともに理解を深めることができる。
★登場人物に自分を重ね合わせることで、様々な感情を知り、人の気持ちも理解・尊重できるようになる。
★本への親しみを持つことができ、読書の習慣への橋渡しとなる。
文字を読める子供が自分一人で絵本を読んだとしても、↑のようなことは期待できます。
絵本はテレビと違い、自分のペースで読むことができますし、自分の想像力次第でいろんなふうに読めます。
それ自体、すばらしいことです。
<でもさらに、読み聞かせをすることで・・>
★言葉を読み書きするものではなく、聞くもの、話すものとして体験することで、言葉の喜びを知ることができる。
★絵本を読んでくれる人の愛情をたっぷり感じられる。(1対1で読むことが大切。)
★絵本を一緒に読んで楽しむことで、何かを共有することの喜びを知ることができる。
★絵本を読んでくれる人の毎日の様子の変化にも勘付くようになる。
知識を得るだけではなく、コミュニケーション能力(聞く力、表現力、人と関わることを喜べる力)が育っていくことが期待できます。コミュニケーション能力とひとことで言ってしまえばなんだかそっけない感じがしますが、人生を前向きに生きていける力・・のようなイメージです。
<また、親にとっても・・>
★親も絵本を読むことで子供心を取り戻せる。
★子供をかわいがってあげている実感、育児に対する自信につながる。
★子供の反応を見ることで、どんなことに今興味があるのか、どんな言葉や文字を知っているのかなどを確認できる。
読み聞かせは子育ての強い味方となります。
<そして、親子にとって・・>
★思い出、言葉、イメージなどを共有することができる。
★何より、楽しい時間を持つことができる。
絵本の読み聞かせというと、子供が文字や知識を覚えるということを思い浮かべがちですが、
実はこんなにたくさんのいいことがあることがわかります。
私自身、娘が5か月のころから絵本の読み聞かせを続けてきて、
絵本のおかげで娘の変化に気づけた!ということが多々ありました。
たとえば・・
以前に本屋さんで見て、文章がきれいなので気に入って買った「ちいさなき」(かんざわ としこ ぶん/ たかもり としお え)という絵本がありました。
表紙は草木の絵で、いっけん地味~な感じです。
せっかく買ったのに娘もしばらくは存在を無視し、読んであげようとしても途中で本を閉じられる始末でした。
ですが娘が歩けるようになって一緒に外に散歩に行くようになりしばらくして、娘がその絵本を
自ら持ってきたのです!
外に行けるようになったので、葉っぱとか草木に親しみを感じるようになったのですね。
読んであげたら、「ぱっぱ、ぱっぱ(葉っぱのこと)!」と言って喜んでいました。
同じ本でもあるとき急に興味を持つことがあるのだな~と実感した瞬間でした★
次は、「絵本の選び方」についてまとめたいと思います。
★このページの内容を書くのに参考にした本の一覧は、下記のページにまとめて紹介しています。
http://flowerkayoko.blogspot.jp/2012/04/blog-post_24.html
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