2014年10月5日日曜日

【おすすめ本】絵本を抱えて部屋のすみへ


絵本を抱えて部屋のすみへ (MOE BOOKS)
絵本を抱えて部屋のすみへ (MOE BOOKS)


この本は、江國さんが好きな絵本についてとても個人的に語っている1冊でありそれが私には気に入った。

絵本ガイド本は多々あるが、あらすじとか絵の雰囲気、うんちく的なものなど、どれも実際に絵本を読めばある程度わかるものであるし、それなら実物を本屋で見たい。

絵本ガイド本の楽しみは、それを読んだ人がどう感じたか、どう読んだか、それはなぜか、というところにあると思う。

江國さん自身もこのように語っている。

”読書というのはもともとおそろしく個人的な行為であり、だからこそ隠微な楽しみなのだと思う。”

そうそう、と思った。
読書が楽しいものであるのは個人的であるからだ。
でもだからこそ、親が子どもに絵本を選ぶときには、個人的好みにくわえて多様な視点が必要なのかもと思った。
好みを育むには、多様なものを提供することも大事。

またこの本ではこのようにも語られている。

”絵本とは基本的にそういうもの―ひきずらないもの、すぱっと鮮やかに切り取るもの―だと思っている。”

これには同感で、楽しめる絵本というのは突如始まってストーリーが一直線に進む。
たとえば「三びきのやぎのがらがらどん」や、「おおきなかぶ」。余分なものがない。
それを考えると、書きすぎの絵本も多いかなぁと思う。
(これも私の好みの問題だけど。)

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