2012年8月21日火曜日
初年次教育について(中教審答申より)
初年次教育で教える内容にはなにか指針があるのだろうか?
というわけで、初年次教育についてふれられている、
以下の公的文書を確認することにした。
文部科学省中央教育審議会大学分科会「学士課程教育の構築に向けて(答申)」
2008年12月24日
「我が国の大学においては,初年次教育として,「レポート・論文などの文章技法」,「コ ンピュータ
を用いた情報処理や通信の基礎技術」,「プレゼンテーションやディスカッシ ョンなどの口頭発表の
技法」,「学問や大学教育全般に対する動機付け」,「論理的思考や 問題発見・解決能力の向
上」,「図書館の利用・文献検索の方法」などが重視されている。」
(本文p.35より抜粋)
「高等学校から大学への円滑な移行を図り,大学での学問的・社会的な諸経験を“成功”させるべ
く,主として大学新入生を対象に作られた総合的教育プログラム。高等 学校までに習得しておく
べき基礎学力の補完を目的とする補習教育とは異なり,新入 生に最初に提供されることが強く意
識されたもので,1970年代にアメリカで始め られ,国際的には「First Year Experience(初
年次体験)」と呼ばれている。具体的内容としては,(大学における学習スキルも含めた)学問的・
知的能力の発達,人間 関係の確立と維持,アイデンティティの発達,キャリアと人生設計,肉体
的・精神的 健康の保持,人生観の確立など,大学における教育上の目標と学生の個人的目標の
両者の実現を目指したものになっている。」
(用語解説より抜粋)
※これにさきがけて、中教審大学分科会の「学士課程教育の構築に向けて(審議のまとめ)」
(2008.4.1)でも同様の文面で言及されている。
高等教育には、高校までのように「学習指導要領」のようなものがなく
初年次教育に関しても、指針があるわけではないみたいだが、
現在重視されている内容は、学習に必要な基本的スキルが中心のようだ。
今度は各大学の具体例をみていくことにする。
<参考>
中央教育審議会
大学分科会
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